同じ?それとも違うの?認知療法と認知行動療法について

最近「うつ病」「パニック障害」「社会不安障害」「発達障害」「強迫性障害」などに対する薬を使わない新しい治療法として「認知行動療法」が注目を集めています。

ですが、認知行動療法のベースとなっている「認知療法」という治療法に関しては余り理解が進んでいません。認知行動療法は知っているが認知療法は聞いたことが無いという人も依然として多いです。

そこで今回は「同じ治療法なのか、それとも違う治療法なのか?」と疑問を持たれやすい「認知行動療法」と「認知療法」についての紹介をしていきます。

先輩なのに知られていない!認知療法について

認知療法と認知行動療法を比べた時、歴史的に先輩となるのは認知療法の方です。ですが世の中の認知度に関しては認知行動良能に比べると明らかに低いものとなっています。

元はうつ病の治療法として生まれた

認知療法は元々はうつ病患者への新しいアプローチ法として精神科医のアーロン・ベックによって開発されました。それが1960年代の事です。従来の精神分析では治療効果が芳しくなかった為に開発されたのが認知療法です。

自分自身を客観視する治療

認知療法の基本は「自分の思考プロセス」を客観的に分析する事、そして現実的な形へと修正をしていく事を目的としています。歪んだ思考プロセスが患者のストレスを慢性化しているという仮説のもと、治療に臨みます。

最終的には行動に移すアプローチ

認知療法は自分自身の思考プロセスを文字化する事が最大の特徴と言えますが、文字化した思考プロセスの修正方法は多種多様です。ですがいずれの方法にしても「表を作る」「数値をつける」といった実際に行動に移すものが殆どです。

行動療法的な要素が元からあった

認知療法と認知行動療法の違いは「行動療法の有無」とされがちです。ですが、実際には認知療法にも行動療法と極めて近いアプローチがありますし臨床では認知療法の場に行動療法が積極的に取り入れられていました。

ですので「ここからが認知療法」「ここからは認知行動療法」といった明確な線引きは最初から無く、互いの立ち位置はとても曖昧なものだと言えるでしょう。

後輩だけどこっちの方が有名!認知行動療法

日本で良く知られているのは後発の認知行動療法になります。日本では子供・大人共に問題となっている「うつ病」や「パニック障害」「発達障害」といった疾患に対して有効な治療法としてメディアで紹介されるようになりました。

1990年代に生まれた若い治療法

認知行動療法という概念が生まれたのは1990年代と非常に若いです。ですので治療法自体が確立されたものというよりも未だに発展途中となっています。

まだ有効とされる疾患全てに対して「効果的」と医学的に認められている訳でもありません。論文発表レベルのものも多い新しい治療法です。

日本では期待される認知行動療法

日本では今、子供も大人も「心の問題」で悩む人が増えてきています。認知行動療法はそういった人達にとって「薬を使わない治療法」としてとても期待を集めています。

    <認知行動療法が期待される疾患5つ>

  • PTSD
  • 社会不安障害
  • うつ病
  • ADHD
  • 強迫性障害

これらの疾患に対して大きな効果が期待できる治療法として認知行動療法は多くの患者・患者の家族の注目を集めています。今はまだ専門家も施設も少ないですが、今後の急務と言えるでしょう。

実は同じ治療法?認知療法と認知行動療法

認知療法と認知行動療法は全く違う治療法という言い方をする人もいます。ですが、基本的には同じタイプの治療法ですので兄弟分みたいなものという認識で問題ありません。

認知療法に行動療法が合流した

認知行動療法とは「認知療法」に「行動療法」が合流する事によって生まれた新しい治療概念です。ですが、取り組み自体は特に新しくなった訳ではありません。基本的には今までと同じです。

元々、認知療法には行動療法を取り入れたアプローチが沢山ありました。その為便宜上合流させて一つの治療法として確立したというのが本当のところでしょう。

認知療法はなくなる?これからの認知行動療法について

認知行動療法が新しい旗印となった事によって「認知療法」というベースの概念はその存在意義をかなり薄くしたと言えるでしょう。似たような名前があると患者側も混乱してしまいます。

残す理由が余りない認知療法

認知療法と認知行動療法の違いは「行動療法」の概念が含まれるか否かです。ですが、認知療法自体に元々行動療法を取り入れたアプローチがある時点で明確な区別は困難です。そうなってくると無理に認知療法を残す理由は無いでしょう。

ハイブリットの認知行動療法!今後はこれが主流になる

認知行動療法もただ学者の都合で生まれた訳ではありません。認知療法の中でも行動療法を取り入れたアプローチにすると効果が高くなるから自然と生まれただけの話なのです。時代に沿った形になったという事ですね。

認知療法は役目を譲る形に

今現在もそうですが、これから日本で取り上げられる治療法は「認知行動療法」が基本となっていくはずです。実際に今取り入れられているアプローチは積極的に行動を取り入れた形ばかりです。

立場が曖昧になっていた認知療法は先輩というよりご先祖様に近い立ち位置でその役割を認知行動療法へと引き継いだと言えるでしょう。

実は違いはあんまりなかった!それが認知療法と認知行動療法

以上、認知療法と認知行動療法について紹介をしてきました。認知療法は元々は行動療法の概念はありませんでしたが、認知療法の開発者であるアーロン・ベック自身が積極的に行動療法を取り入れていた為にその内容は認知行動療法に近付いていました。

ですので「認知療法」と「認知行動療法」とは別物というよりは「兄弟」みたいなものと考えた方が良いです。認知療法自体が発展するにつれて元々の認知療法の枠を超えてしまった為に用意された新たな治療概念。それが認知行動療法という訳です。

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