認知療法で治る!アダルトチルドレンを誤解していませんか?

アダルトチルドレンと聞くと子供の心をもったまま大人になってしまった人の病気だと誤解している人がいますが、そうではありません。アダルトチルドレンは病気ではなく、幼少期に家庭環境が原因でのトラウマによって心に傷を負った大人のことを言います。

このアダルトチルドレンに対して有効な治療法のひとつである認知療法とはどのような治療法なのか?どのような効果があるのかをアダルトチルドレンと特徴とあわせて紹介します。

病気ではない!アダルトチルドレンとは?

アダルトチルドレンを病気だと考えている人が多くいますが、アダルトチルドレンは病気ではありません。特に決まった症状はなく、感じ方や考え方は人それぞれであり、自分がアダルトチルドレンに該当すると思えばその人はアダルトチルドレンに成り得ます。

幼少期の家庭環境のトラウマが原因

アダルトチルドレンの定義では、幼少期に家庭でのトラウマで傷を負った大人のことを指します。例えば両親から不十分な愛情で育てられた、また逆に両親から過保護な育てられ方をされた場合も子供の心が傷つくことがあります。

アダルトチルドレンは心理的特徴で分類されています。いくつかの例を見てみましょう。

    <アダルトチルドレンの種類>

  • 不安を隠して常に明るくふるまう「道化師」タイプ
  • まわりの人間の世話をよくする「世話役」タイプ
  • 家族の期待を背負った「ヒーロー」タイプ

いずれの種類のアダルトチルドレンにも共通してみられるのは社会生活に適応しづらい性質があるという点です。自己評価が低かったり、過剰な自尊心を持っていたり、一般的ではない「認知の偏り」を持っています。

誤解されがちなアダルトチルドレン

アダルトチルドレンの症状はこうだと決めつけることはできません。認知療法などで治療をしていくには、アダルトチルドレンで悩む本人が一番苦しんでいる状況で、周りの人がしっかりとササポートし悩んでいる事を十分に理解する必要があります

アダルトチルドレンを治すために?幼少期のトラウマを探る!

アダルトチルドレンはもともとの意味ではアルコール依存の親に育てられた人を指す言葉でした。現在では必ずしもそうではなく、子供の頃の家庭環境が原因でトラウマが残ってしまっている大人を指すため、うつ病などの心の病に使うような薬物療法は行いません

幼少期に家族としての営みが正常でなかった子供が抱えるトラウマとは
どのようなものがあるのか考えてみましょう。このトラウマの原因を探る事で症状の改善に一歩近づきます。

家庭環境の影響

例えば両親になんらかの束縛を受け続けて、自分に自信が持てなくなってしまい物事への積極性を失ってしまうことなどがあげられます。この場合決断力も鈍くなり、そのことから他人を批判するような傾向になる人もいます。両親からどのような育てられ方をしたのか、幼少期の家庭環境を紐解く事が治療のひとつになります。

認知療法はこのような幼少期の出来事を話しながら、カウンセラーと共通の認識をもつことから始まります。

トラウマが原因で起こる認知のゆがみ

大人になり、社会で生きづらいと感じる人は幼少期の親との関係や生活環境に原因があると考えられます。この生きづらさの原因は幼少期のトラウマなどが生み出した「認知の偏り」だといえます。ここでいくつかの認知の偏りのパターンをあげてみます。

    <認知の偏りパターン>

  • ○○すべきと考える「○○べき思考」
  • なんでも悪い方に考える「マイナス思考」
  • 感情で物事を決める「感情的きめつけ思考」
  • いつも○○だときめてしまう「一般化思考」

このような認知の偏りに気が付けない人が多く、自分をアダルトチルドレンではない自律した大人だと思い込んでいることもあります。特に日本では我慢を美徳と考える風潮もあり、気づきづらい社会だともいえます。精神的な異変を感じたときは、認知療法などを用いて、認知の偏りを修正していく必要があります。

社会生活に支障がでる?アダルトチルドレンの2つの特徴!

社会生活を営むことを考えたときに、アダルトチルドレンならではの躓いてしまう特徴があります。それは自分の思考の偏りが原因となり、人間関係がうまくいかないことがあるからです。それがなぜなのか?特徴をみてみましょう。

社会に適応できない

自分を過小評価してしまうことや、物事を過大視してしまう事で対人関係がうまくいかず、社会生活に悪影響がでてしまうことが多いのがまずひとつの特徴です。

例えば自分に自信を持つことができない・自分が認められない・すべて自分が悪いと決めつけてしまう。このような過剰な自己批判が他人を批判してしまうことにもつながり、対人関係がうまく築けないで対人不安に陥ってしまうのです。

人が信頼できない

自分にマイナスがあるのかプラスなのか?敵なのか味方なのか?というような考え方を他人に持ってしまうことで、他人を信頼できなくなってしまいます。

考え方は常に極端なので必要以上に責任感をもってしまったり、時にはマイナス思考になってしまったり、自分の精神状態をコントロールできなくなってしまうなどの特徴もあります。

このように様々な特徴のあるアダルトチルドレンですが、認知療法はどのように有効なのでしょうか?

アダルトチルドレンに有効な認知療法!具体的な治療法は?

アダルトチルドレンは病気ではないので薬物療法は基本的に行わず、多くの場合精神療法のひとつである認知療法で改善を促します。認知療法ではアダルトチルドレンの持つ「認知の偏り」の修正を行い、根本的なトラウマへの意識を変えていきます。中でも代表的な方法を例に認知療法がどのように有効なのかまとめました。

認知療法の代表的な方法「コラム法」

コラム法ではストレスを感じたときの自分の「認知」のあり方を記録し、他人ならどう感じるか?どう対応するのかを比較します。医師やカウンセラーなどと話し合ったうえで、「認知」の偏りに共通の認識を持ち、ゆがんだ自動思考を修正していく必要があります。

ストレスは様々な場面で感じるものなので、その都度いろんな場面での自動思考を記録しながら、話し合いをして共通の認識を持ち、修正を行っていきます。

例えば、声をかけたのに返事がなかったことに対して、無視されたと思ってしまう人がいたとします。その時の「認知の偏り」は無視されたと思う事なので、他に理由があって返事がなかったのではないか?という可能性を示唆し、他人の認知と比較しながら、「偏り」を修正していきます。

この時の認知の偏りの原因となる、幼少期のトラウマはもしかしたら両親が話を聞いてくれなかった事など、愛情が足りずに家庭内で相手にしてくれる人がいなかった事などが原因となっているかもしれません。

このように幼少期に負った心の傷をカウンセラーとゆっくりと話し合いの中で見つめ直し、同時に認知の偏りを正常な認知へと修正することで、アダルトチルドレンの症状は劇的に改善されていくでしょう

コラム法の注意点

このコラム法ではカウンセリングという共同作業のなかで、意識的に自分の認知の偏りに気が付き、そのさらに根本にあるスキーマをも再体験することがあります。

アダルトチルドレンの場合、トラウマによって存在するスキーマを再体験することになるので、すでに弱まっている自我がさらにスキーマによって影響を受け、自傷行為など危険な行動をしてしまうかもしれないので、専門家がしっかりと共通の理解を持ち安全な中で治療をすすめていく必要があります

認知療法で効果が現れた後は?人間関係を新しく築く!

認知療法でアダルトチルドレンの症状が改善されたあとは、人間関係を新しく築いていくことが重要です。

人間関係を再構築

過去の環境で抑圧されていた自分も、認知療法でトラウマが解消されていくことで次のステップへ進む準備ができています。新しい人間関係はその後の未来をより明るく楽しく送るために必要な課題になります。

認知の偏りが修正され過去の自分を解放し、過去の環境を作った両親を許すことも人間関係の再構築のひとつのステップといえます。

まとめ

アダルトチルドレンは本人の過去にさかのぼり、症状を改善させる糸口を見つける必要があります。それに効果が高いのが認知療法です。

本人が悩んでいれば治療への導入がスムーズですが、自分がアダルトチルドレンだと認識していないことも多くあります。今後の課題としてはより多くのの人にアダルトチルドレンを知ってもらい、理解を深めることで、悩んでいる本人と周囲との協力をもって症状の改善に努めることができるでしょう。

自分で認識したうえでアダルトチルドレンの治療をはじめる場合は、認知療法を正しく指導してもらえる機関で相談し、信頼できるカウンセラーを見つけましょう。カウンセラーと二人で一緒に取り組み、辛い悩みが少しでも緩和出来ることを願っています。

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