解離性障害のほとんどに健忘が現れる!健忘の5つの種類とは?

「解離性健忘」とは、過去の出来事や感情などを忘れてしまい思い出せなくなってしまうことを主訴とする精神疾患で、「解離性障害」の分類の一つです。解離性健忘における「健忘」は、ストレスを感じてしまうエピソードの記憶を解離(分離)し思い出せなくすることで、自分自身を守るための生存本能によるものであり、一般的な物忘れとは異なっています。

解離性健忘とはどのような病気で、一般的な物忘れや認知症などとは、どのような違いがあるかについて説明します。

記憶の種類とは?忘れる記憶の種類とは?

解離性健忘における健忘とは、過去の記憶を思い出せなくなるものであって、記憶できない、覚えられないことではありません。

記憶は5つに分類!

記憶とは、日常生活のさまざまな経験の積み重ねによって構築され、それによって「現在の自分」が作られています。その記憶には、大まかに5つの種類に分けられます。

    <記憶の種類>

  • 短期記憶:短期間のみ記憶され、その後い忘れるか長期記憶に移行する記憶。(今日の日付や曜日、物の置き場所など)
  • 長期記憶:普段つうじょうは意識していなくても、ふとしたきっかけで引き出せる記憶。(自分の学歴や職業等の経歴など)
  • 意味記憶:言葉などの知識的な記憶
  • 潜在記憶:体で覚えた記憶。(技術や技能、手続きなど)
  • エピソード記憶:本人が体験した出来事や感情の記憶。

エピソード記憶に現れる!

解離性健忘では、「エピソード記憶」に障害が現れます。過去に体験した出来事について思い出せなくなりますが、日常生活に必要な知識や動作については忘れません。過去の一時期の記憶が思い出せないだけでは障害とはなりませんが、そのことによって日常生活や社会生活に支障をしたし、苦痛や生き辛さを感じる場合には、治療が必要な疾患となります。

解離性健忘の特徴とは?健忘と解離の関係とは?

解離性健忘は、ほとんどの場合、解離性障害に分類される他の疾患にも症状が認められていますが、解離性健忘では健忘以外の症状がみられないという特徴があります。

診断基準による特徴とは?

米国の精神医学会の診断基準「DSM-Ⅴ」では、解離性健忘の特徴として「確実に記憶されているとこ」が「普通なら簡単に思い出せる、自分に関係する体験などの大切な記憶が思い出せない」とされています。

器質的な健忘との違いとは?

健忘は、認知症や事故、アルコール依存症など脳の損傷や機能異常などの器質的要因によって引き起こされることもあります。

解離性健忘と器質的な健忘の違いは、簡単にまとめると、器質的要因による健忘は「記憶そのもの、または記憶の機能が壊れた状態」であり、解離性健忘は「記憶は保存されているが、無意識に分離している状態」と表せます。

「無意識に分離」とは、精神的なダメージを防ぐための「解離現象」を意味しています。

健忘は5つに分類!健忘がとん走を引き起こす!

解離性健忘の主症状は健忘ですが、その症状の現れ方にはさまざまな種類がみられます。

記憶の失い方の種類とは?

解離性健忘の種類には、記憶の失い方によって、大まかに以下の5つの種類に分類されています。また、症状は1つの種類だけでなく複数の種類の健忘が現れるケースもみられます。

    <健忘の主な種類>

  • 限局性健忘:ある限定された期間の出来事が想起できない。解離性健忘の最も一般的な形態。
  • 選択的健忘:ある一定期間の出来事の一部が思い出せるが、全てを想起できない。
  • 全般性健忘:自分に関する基本的な情報を忘れてしまう症状。解離性障害ではまれなケース。
  • 系統的健忘:特定の領域についての記憶が想起できない症状。
  • 持続性健忘:新しく起きた出来事も、その都度忘れてしまう症状。

解離性とん走は健忘の結果!

解離性健忘の症状の1つとして、「解離性とん走」という形で現れることがあります。突然に家庭や職場から離れ放浪してしまう症状が特徴です。その間、名前や住所などの記憶を失っていますが、着替えや電車に乗るなど日常生活で必要な動作の記憶は失われていいないという、解離性健忘の特徴が現れています。

解離性健忘の原因とは?発症しやすい方の傾向とは?

解離性健忘の原因には、「遺伝的要因」と「環境的要因」が挙げられていますが、遺伝的要因を示す研究の報告はなく、環境要因、特にトラウマとの関連が疑われています。

健忘は心の防衛反応!

解離性健忘を発症した多くに、幼少期に性的または暴力的虐待やネグレクトなどトラウマ体験があることが認められています。また、トラウマのような強烈なストレス体験がなくても、日常のストレスの蓄積によって、解離性健忘を発症するケースも少なくありません。

ある意味では、解離性健忘とは、耐えがたいストレス体験から本人の精神を守る防衛反応となっています。

遺伝的な気質も無視できない!

解離性健忘になり易い方には、一見社交的で明るくみえるが、その実、自己表現が苦手な性格の方に多い傾向がみられます。

遺伝的要因についての研究報告はまだありませんが、性格や思考の形成には環境要因だけでなく遺伝的な気質も影響しているため、何らかの関係性を指摘する見解も存在しています。

解離性健忘の診断とは?治療の目的とは?

適切な治療を行うには、健忘の原因が器質的な要因によるものか、解離性健忘によるものかを明確に判断する必要があります。

4つの基準で診断!

解離性健忘の診断基準には、米国の「DSM-Ⅴ」とWHOの「ICD」の2つがありますが、日本の臨床現場では主に「DSM-Ⅴ」の4つの診断基準に基づいて診断が行われています。

    <解離性健忘の診断基準(要約)>

  • 通常の物忘れでは説明がつかず、ストレスの強いエピソードの想起ができないこと
  • 症状によって臨床的な苦痛や社会生活に大きな支障がでていること
  • 物質(アルコールや薬物など)やその他の疾患によるもではないこと
  • その他の精神疾患や認知症(軽度含む)では説明がつかないこと

治療の目的は日常への適応!

解離性健忘の治療の目的は、他の解離性障害と同様に主となる症状(忘れた記憶を思い出す)の改善ではなく、日常生活に適応して安定した生活を取り戻すことにあります。

治療方法は、主に精神療法により心的要因と環境要因の改善を図ります。解離性健忘に直接的に効果がある薬剤が存在しないため、薬物療法は、症状の緩和および合併症治療を目的として施されています。

周囲の理解が重要!無理のないサポートとは?

解離性健忘の治療では、精神科医など治療者との信頼関係はもちろん、共に同じ時間を過ごす周囲の方のサポートが重要となっています。

適切な距離感を持った対応を!

解離性健忘は、治療の過程で健忘によって忘れていた、辛い出来事を思い出し、抑うつ状態や自殺企図が現れることがあります。解離性健忘とは、心の負担となっているストレス要因を忘れることによって、自分を守っていることを理解し、思いやりを持った対応が重要です。

ただし、解離性健忘の治療は長期に渡ることや対応に負担が伴うため、周囲の方も疲弊してしまいます。そのため、近づきすぎない適切な距離感を持って、無理のない範囲でのサポートを心がけることが大切です。

まとめ

解離性健忘とは、心の傷やストレスになるエピソード記憶を解離し、思い出せなくすることで自分自身を守る生存本能であることを理解することが重要です。

記憶を喪失とは、忘れたこと自体を忘れているため、それに気付くことは困難であります。そのため、解離性健忘とは気付きにくい疾患となっています。

解離性健忘の疑いを感じた場合は、器質的な健忘の可能性もあるため、一人で悩まずに医療機関に相談し、適切な専門医を受診することが大切です。

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