認知療法とはどのような治療法か?思考のくせや歪みを修正していく精神療法

認知療法とは、人間が成長するにつれて起こってしまう思考のくせや歪みに焦点を当て、それを修正していくことで症状を改善していく心理療法のことを言います。

この記事では、誰もが陥ってしまうかも知れない心の病に対処する方法として、認知療法について2つに分けてご紹介します。この方法を習得できれば、日常生活のストレスと上手に付き合うことができ、心の病に陥るのを未然に防ぐことができます。

認知療法とは?現実に目を向けながら丁寧に確認!

みんな思考にくせがある?

人は誰しも、その人独自の考え方や価値観に基づいて生活をしています。この認知について、日常生活を送るうえで何も支障がなければ特に問題はないのですが、何か失敗をして必要以上に自分で自分を責めてしまったり、物事のネガティブな面だけを意識し過ぎてうつ病になってしまったり、責任感の強さから過剰な強迫観念に捉われてパニック障害に陥ってしまう方もいます。

現実との照らし合わせ

こうした時に、自分が言わば「悪く決めつけて」しまった事柄は本当に現実化しているのか、もし現実化してしまっていたらそれをどう解決していけばいいのか、現実に目を向けながらひとつひとつ丁寧に確認していく。これが認知療法です。

大きな歪みや偏り、本当にその「決めつけ」は妥当なのか?

偏った「決めつけ」になっていないか?

先述の例のように、「きっとこうだから自分はダメなんだ。」とか、「あの人たちのひそひそ話はきっと自分の悪口を言っているんだ。」とか、「もう絶対に仕事で失敗できない。失敗したら何もかも終わりだ。」など、自分が行っている「決めつけ」に大きな歪みや偏りがあると、精神的にとてもつらくなってしまいます。

認知の歪みを解きほぐす

認知療法では、本当にその「決めつけ」は妥当なのか、もっとより良い捉え方はないか、どうすれば現実に起こっていることをうまく処理できるのかなど、普段、無意識に行っている認知の歪みを、ひとつひとつ解きほぐして整理していくのです。

認知療法の位置づけ、薬物を用いない精神療法!

3つの治療法

うつ病やパニック障害などの精神疾患については、3つの治療法があります。1つ目は薬を使った薬物療法、2つ目は気持ちや考え方を整理する精神療法、3つ目は病気を引き起こしたとされる環境の負担をできるだけ少なくする環境調整です。

認知療法は精神療法

この時、認知療法は2つ目の、気持ちや考え方を整理する精神療法に区分されます。現在、薬物療法は広く用いられている治療法ですが、精神疾患を持つすべての人に効果のある治療法ではないのも事実です。

薬物療法の限界、そこで役立つ認知療法!

うつ病のケース

実際に、うつ病のケースでは、薬物療法だけで症状がほとんどなくなる人は、全体の6割から7割です。抗うつ薬を工夫した場合でも、残りの3割から4割の人は、症状がほとんどなくなる状態までは改善せず、ここに薬物療法の限界があります。

副作用のない治療法

そこで役に立つのが、認知療法と呼ばれる気持ちや考え方を整理する精神療法です。欧米では、軽いうつ病の場合には、薬物治療よりも精神治療を施す方が良い場合が多いと治療指針に書かれています。また、薬物療法には副作用がありますが、精神療法には目立った副作用がありません。

薬物療法との併用で改善に高い効果、再発防止も!

重篤なうつ病のケースにおいても、薬物療法と認知療法を併用することで、薬物療法だけで治療するよりも改善に高い効果が得られることが分かっています。また、症状を和らげるだけではなく、再発をしにくくさせるという効果もあり、これは患者さんが認知療法のやり方を習得し、ストレスと上手に付き合えるようになったことの表れとも言えます。

まとめ、もう少し広い視野で物事を眺めてみる!

その決めつけは本当に妥当なのか?

認知療法について、解説をしてきましたがいかがだったでしょうか。人間なら誰しも、無意識に行っている思考のくせ、歪みがあるものです。それがもし軽いものであるのなら、「その決めつけは本当に妥当なのか?」と自問自答することで、一度冷静になり、偏りのないフラットな精神状態で物事を捉え直せます。

「それは考え過ぎだな。そう思い込むのはやめよう。」とか、「こんな風に考えられなくもないな。それなら何も問題ないな。」とか、「別に失敗したって死ぬわけじゃないし、もっと気楽にやろう。」など、別の可能性を考えたりして自分の気持ちを楽にすること、これが言わば、ストレスと上手に付き合うということです。

自分の失敗ばかりに目が行ってしまったり、自分を必要以上に悪く捉えてしまうのは、周りが見えなくなって、視野が狭くなってしまっている時に起こりがちです。少し落ち着いて、もう少し広い視野で物事を眺めてみると違った景色が見えてきます。

症状が重い場合は専門医に相談を

ただ、認知の歪みが大きい場合は自分一人で解決しようとせず、必ず専門医のもとを訪れ、治療をするようにしてください。精神的な苦痛が大きい場合は「精神科」を、血圧の上昇、腹痛など心の病が身体症状として表れている場合は「心療内科」がおすすめです。

過剰なストレス社会となっている現代では、度重なる過労やモラハラによる精神的苦痛から、当人が命を絶ってしまうケースが頻発しています。やはり、症状が軽いうちに適切な対処をすることが肝要です。そのためにも、認知療法のような精神的苦痛を和らげてくれる治療法について、よく知るということがいざという時の手助けになります。

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私は認知療法を取り入れることで、うつを克服することが出来ました。また、認知療法でうつを克服した人は多くいます。ですが、認知療法を実践するのは簡単ではありません。そこで、認知療法の専門家が作成したDVDを見るだけで実践が出来るプチ認知療法があります。それを実践すると、認知療法を気軽に実践することが出来、結果として、うつを克服することが出来ます。

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