解離性障害のとん走とはどのような症状か?診断の4つの定義とは?

解離性とん走(遁走)とは、何の前触れもなく突発的に家や職場などの日常から離れ放浪し、その間の記憶の一部あるいは全てを思い出せなくなる障害であり、解離性障害の分類の中でも最も生活に影響が生じる疾患です。

とん走とは、トラウマ体験や経済的破綻などの極度なストレスや、自殺や殺人などの破滅衝動から本能的に逃避することによって、危険を回避する防衛本能としての解離現象の1つです。

解離性とん走とはどのような病気であるか、その特徴などについて説明します。

解離性とん走の定義とは?とん走中の特徴とは?

とん走で放浪している期間は、それまでの自分の記憶を失っていますが、ほとんどの場合では合目的であり、公共交通機関を利用するなど日常生活に支障が見られず、周囲から見て不審な点が認められないという特徴があります。

解離性とん走の4つの定義!

アメリカの診断ガイドライン「DSMーⅤ」では、解離性とん走を以下のように定義しています。

    <解離性とん走の定義>

  • 予期していない時に突発的に、家庭や職場から離れ放浪し、過去の想起ができない
  • 自分が誰かとうい同一性に混乱がみられる、または新たな人格(一部または全部)を装う
  • 解離性同一障害(多重人格)、物質(薬物やアルコールなど)、身体疾患によるものではない
  • とん走によって、苦痛や社会生活の支障が著しく現れている

とん走中は目立たない!

とん走中は、自己同一性を失っている以外には目立った症状はなく、あっても軽度の混乱がみられる程度であり、周囲の注意を引くような問題行動はありません。しかし、ある時点でとん走が終わると、「抑うつ、不快感、悲嘆、羞恥心、強い葛藤、自殺や攻撃的な衝動」などが現れることがあります。

意識的か否かがポイント!とん走が現れる疾患とは?

解離性とん走は、その行動から詐病に間違えられることがありますが、無意識に発生する行動であり、詐病の演技とは異なります。

詐病と間違われる要因とは?

詐病とはいわゆる「仮病」であり、責任や困難、危険から逃げ出すため、意識的な行動です。解離性とん走も、逃げ出したい状況下で発生する点が類似していることが、無意識の行動でありながら詐病と間違われる要因となっています。

他の疾患でも生じるとん走!

とん走は、躁病やてんかんなど様々な疾患にもみられる症状です。また、解離性同一性障害は、解離性健忘や解離性とん走の症状を含んでいるため、解離性同一障害においてとん走は、ごくありふれた症状となっています。

診断のポイントとは?他の疾患との違いとは?

解離性とん走の診断は、解離性同一性障害や特定不能の解離性障害の可能性や、その他の精神疾患や身体疾患、詐病を考慮しながら行われています。

解離性とん走の診断とは?

解離性とん走の診断は、精神疾患と身体疾患の両面の鑑別が必要なため、「内科病歴、精神医学的病歴、身体診察、臨床検査、精神機能検査」の診察が行われます。また、アルコールなどの物質や薬物による生理的作用の影響も考慮されます。

鑑別のポイントとは?

解離性とん走と他の疾患では、以下のような違いが認められます。

    <鑑別のポイント>

  • 解離性健忘:新たな自己同一性および目的をもった行動がみられない。
  • 解離性同一障害:人格交代の経過中のみにとん走症状がみられる場合は、解離性とん走とは診断されない。
  • 痴呆またはせん妄:行動に目的がない。行動が社会に適応していない。
  • 複雑部分てんかん:原因が精神的ストレスによるものではない。新たな自己同一性が認められない。

回復は自発的で早い!主な治療方法とは?

とん走の期間は人それぞれ多彩で、時間単位の短期間から数日や数か月に渡る長期間におよぶこともあります。

解離性健忘が残ることも?

解離性とん走の経過は様々ですが、多くの場合は数時間から数日と持続が短く、長期に及ぶケースはあまりみられません。また、ほとんどの場合、数時間から数日で自発的に治るなど回復が早く、再発することもまれですが、難治性の解離性健忘が残ることがあります。

治療の目的は対策の立案!

解離性とん走は、多くの場合は自然回復しますが、長期的な治療が必要な場合があります。

主な治療方法は、薬物療法と催眠療法の併用した面接による記憶想起法が行われています。記憶を取り戻すと共にストレスとなった原因を明らかにして、同様の状況が起こらないように対策を立てていきます。

ただし、効果には個人差があり、治療効果がみられない場合もあります。

治療には安心できる環境を!悪化を防ぐためには?

解離性とん走の方を支えるには、精神科医など治療者との信頼関係と周囲の理解とサポートにより、安心できる環境整備が重要となっています。

気付いたら早めの受診を!

解離性障害は、全般的に自ら症状に気付きにくい特徴がある疾患です。また、精神疾患で医療機関を受診することに、抵抗を覚える方が多くいらっしゃいます。

見過ごしてしまうと症状の悪化や他の精神疾患を併発する恐れがあるため、精神科医の敷居をあまり高く感じずに、早めに受診することが大切です。

まとめ

解離性とん走の発生率は、米国の調査では約0.2%との報告があり、戦争や天災、事故などの強いストレス環境では増加する傾向がみられ、ストレスと関係の深い疾患です。とん走とは、不適切なストレス環境からの回避行動であり、生存本能としての解離現象の1つとして、本人の心を守る役割を果たしているとも考えられます。

とん走は本人だけでなく周囲にとっても、社会性および心理的に影響が大きい症状ですが、焦らずストレスへの抵抗力を高めるよう努めていきましょう。

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