うつによく使われる半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)とは?

黄連解毒湯うつが少し回復してくると、抗うつ薬と合わせて漢方薬が処方される場合があります。

いくつかうつに効く薬がありますが、疲れやすく、繊細なかたに処方される漢方薬として、半夏厚朴湯というものがあります。

半夏厚朴湯ってどんな漢方薬なの?

半夏厚朴湯は、喉のつかえを取り、精神を落ち着ける作用のある半夏(カラスビシャクの塊茎)と厚朴(モクレン科などの樹皮)、水分の循環をよくし、鎮静の効果のある茯苓(サルノコシカケ科の菌核)、咳を抑え、うつを改善する効果のある蘇葉(シソ科の葉や枝先)、そして、身体をあたためる効果のある生姜(ショウガの根茎)を組み合わせています。

漢方薬のなかでも、処方されることの多いものです。不安、不眠などといったうつの症状のほかに痰がからむ、のどがつかえるといった症状にも効果があります。のどのつかえは、繊細なかたに多く出る症状だと漢方では考えられています。

また、妊娠中の方は薬は飲めないので漢方薬を使う方もいます。(参考:お腹の子供に薬の影響が心配!妊娠を期に向精神薬から漢方薬の服用へ

半夏厚朴湯の特徴

この半夏厚朴湯に配合されている生薬は、漢方薬の考え方ではどれも身体を温める性質の生薬です。このタイプの違いは、漢方薬の考え方では証といいます。これは、その人の体質の個性であり、大きくは身体の抵抗力、体力があるタイプである実証と、体力がなく、弱々しい感じのタイプの虚証に分かれます。

身体の調子を見るための考え方

さらに漢方薬では気、血、水という身体の調子を見るための考え方があります。気はエネルギーの流れ、血は血の流れ、水は体液の流れであり、この流れの滞りで不調が起こります。この、証と気血水の2つの考え方をあわせて、その人にあった漢方薬が処方されるのです。

漢方薬の処方を調べてもらうのは、漢方薬局などで実際に体質や性格などを見てもらうことで判断します。自分で勝手に自分の証はこれだろうと決めてはいけません。

また、うつで通っている一般的なクリニックや病院で漢方薬が処方される場合は、症状から判断された処方ですので、漢方薬の考え方とはずれている可能性もあります。続けていて合わない、効果がないと感じる場合は医師や漢方薬局で相談をしてみましょう。

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