自傷行為は治療できる!認知療法ならではの効果とは?

人によって物事の捉え方・思考のパターンには偏りがあります。その偏りがその人の性格を表していたり、その人らしさだったり個性と呼ばれますが、偏りが常に自分自身を傷つけてしまう様な自傷行為などの悪循環をもたらすものであればそれは問題です。

自傷行為をおこなってしまう「思考パターン」や「認知の偏り」を把握し自傷行為につながっている要因を減らすことができるのが認知療法です。認知療法がどのように自傷行為を改善することができるのか紹介します。

リストカットだけではない?自傷行為とは!

自傷行為は自殺行為とはまったく違います。ストレス社会の現代で精神的な苦しみから行為に及ぶ事の多い自傷行為とはいったいどういった行為なのでしょうか?

死ぬための行為ではない

自傷行為とは意識・無意識に関係なく「自分を傷つける・害する行為」のことを指します。よく聞くのはリストカット(手首を切る行為)ですが、他にも身体の色々な所を傷つける・たばこをおしつける・針で刺す・ヘッドバンギング(壁や床に頭を打ち付ける)などの自傷行為もあります。

心の痛み表現している行為

ストレスが自分で処理できない事に対して自分の肉体を傷つけてしまうことが多いことから、自傷行為はいわば心の痛みを肉体へ刻んでいる代償行為だといえます。

無意識・意識的?本人の認識のない症状もある!

リストカット・髪の毛を抜く・爪を噛むなど自傷行為には様々な行為があります。しかし壁を殴る・傷が治りかけるとカサブタをはがすなどもエスカレートすれば自傷行為になりかねません。自傷行為は意識下で行われているだけではなく、無意識でも行為に及んでしまう危険を伴う可能性のある症状もあります。

症状がおこる特徴

自傷行為を行う時どのような感情が生まれるでしょうか?人それぞれ違いはありますが、だいたいの人が自分の手足を怒りや悲しみをぶつける対象として人格化している事があります。怒りや悲しみという感情を、外部に向けて発散できないで自分自身にぶつけてしまう特徴があります。

本人の認識

自傷行為をしている本人は自分を「気持ち悪い」などと極端に卑下した考えを持っていることが多く、傷跡をかくしたりできるだけ人と関わらないようにしている傾向があります。自罰的で精神的なバランスが悪くナイーブな性格であるのも自傷行為を行う人の特徴です。

行為自体が本人の自覚をもって行われているだけではなく、無意識の中で行われることもあるため、早めに原因を探り症状の改善をサポートしていく必要があります。

自傷行為にはしる原因は?

自傷行為を行う原因にはひとそれぞれの理由が考えられます。うつ病などの精神疾患も発症している場合もあるので早めの対策が必要です。認知療法の治療効果が期待できるのはどのような原因があるときでしょうか?

傷つけてしまう悪循環

自傷行為をくりかえしてしまう原因のひとつに、心の傷を癒し和らげるため、身体を傷つけることで脳内麻薬(βエンドルフィン)の分泌を促し、その行為に依存していることがあげられます。この場合傷つけようとした時の「思考パターン」がわかれば認知療法が期待できます。

育った環境からの影響

誤った自己認識・自尊心の低さ・虐待・孤独など精神的に成熟していくうえで必要な愛情やサポートを得られていない家庭環境なども原因として考えられます。この過去の環境から生まれたトラウマを把握し、適切に認知療法を行い思考パターンや捉え方の偏りを修正することで効果が発揮されるでしょう。

心理的要因

心を落ち着かせるために行う・周囲の目を引くために行う・悲しみを確認するかのように儀式として行う・自己の存在を確認するための手段として行う・助けを求めるために行う・現実逃避するための行う、とういような心理で自傷行為を行う場合があります。このような心理的要因にも認知療法がとても有効です。

具体的な介入方法は?認知行動療法の役割!

自傷行為をする人には、自分自身を極端に卑下する思い込み、考え方のクセがあります。認知療法ではこうした考え方のクセに着目し、それが偏っている認知であることを理解してもらうことを目的としています。

自傷行為への治療は大きく分けて2つあります。間接的に治療するか直接的に治療するかの2種類です。

直接的な認知行動療法

自傷行為そのものを減らすために自傷行為に注目しそれらを行いたい衝動やそれらに付随する認知や行動を抑制します。リストカットなどの自傷行為をするときにとっさに浮かぶ考えや、物事の捉え方を認識し、なぜそう思うかをたどっていくことで自傷行為を発生させる思い込みを修正することができます。

間接的な認知行動療法

自傷行為そのものではなく、ストレスマネジメントや対人関係、抑うつ、不安などに着目して行います。例えば対人関係でなんらかのストレスを感じて、自傷行為を行っている場合は、そのストレスを回避するために必要な認知のゆがみを修正していきます。

具体的なテクニックは?認知行動療法のコラム法!

コラム法とは考えを振り返る記録表をもちいた方法のことです。認知行動療法で自傷行為を治療する際にも、このコラム法が有効です。思い込みに縛られずに現実に目を向ける自分にとって大切なものを考え直しましょう。

7つのコラム法を使い、その行為の周辺にある本人のさまざまな認知や行動に加え、周りの働きかけや対応などをまず調べます。

    <7つのコラム>

  • 状況(気持ちが動揺したときの場面)
  • 気分(その時の気持ち)
  • 自動思考()
  • 根拠(自動思考を裏づける具体的な事実)
  • 反証(自動思考と反対の事実)
  • 適応思考(バランスのよい考え)
  • 今の気分()

まとめ

自傷行為というものがその人の生活の中でどのような機能を有しているのか、認知行動療法で把握していくことで本人が抱えている根本的な悩みを改善することにつながります。同じリストカットという行為でもある人のそれは癖で別の人のそれは自殺の手段で、また別の人には身近な人へのPRである事があります。

自傷行為をしてはいけないという言葉かけそのものが自傷行為の強化因子になりえる点で直接的な治療が難しい側面もあるので、自傷行為の治療は簡単ではありません。

専門の知識を持ったカウンセラーのもとで適切な認知行動療法をうけることをおすすめします。

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私は認知療法を取り入れることで、うつを克服することが出来ました。また、認知療法でうつを克服した人は多くいます。ですが、認知療法を実践するのは簡単ではありません。そこで、認知療法の専門家が作成したDVDを見るだけで実践が出来るプチ認知療法があります。それを実践すると、認知療法を気軽に実践することが出来、結果として、うつを克服することが出来ます。

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