適応障害からの復職~「なんとなく復職」を止めて再発防止を!

仕事上のストレスが原因で適応障害を発症、しかるべき治療を行ったのち、再び元の職場へと復職することを考える方は多いことでしょう。

しかし、単に休んで体調が少しよくなった程度で「なんとなく復職」をしてしまうと、再発の可能性や、最悪の場合より悪化するケースがあります。そこで今回は、適応障害を経て復職する場合に、再発や悪化を防ぐ対策について述べていきます。

「なんとなく復職」とは何か~適応障害ならではの落とし穴!

タイトルにある「なんとなく復職」とはいったいどのような復職を指すのか。この章では、適応障害の特徴を踏まえた上で、「なんとなく復職」について説明します。

適応障害は比較的回復が早い病気

適応障害は、定義上、原因となるストレスがはっきりしており、そのストレスから解放されてのち、通常半年以内に完治する病気です。もちろん、より細かい定義は存在しますが、今回は割愛します。

人によっては半年どころか1週間程度でほぼ完治するケースもあります。すなわち、うつ病等、他の精神疾患と比べて比較的軽い症状であることがわかります。

原因となるストレスに対処できなければ再発する

そんな軽い症状の適応障害ですが、軽いからと言って油断してはいけません。確かに、原因となるストレスから離れれば、症状は改善していきます。しかし、今回は「復職」に焦点を絞っています。

復職するということは、「適応障害になった原因をもたらした職場へ戻る」ことです。逆に言えば、原因となるストレスに対処できなければ、復職後、再発してしまう可能性が極めて高いということを意味します。復職を考えた場合、適応障害はとても厄介な病気であることが分かります。

ストレスへの対処が不十分のまま復職するのが「なんとなく復職」

上記のとおり、適応障害の再発を防ぐためには、原因となるストレスへの対処が必須となります。にも関わらず、こうした対処をしないまま、安易に復職し、失敗してしまうケースが少なくありません。このような復職の仕方を、今回は「なんとなく復職」と定義します。

「なんとなく復職」の原因は様々考えられますが、一番大きいものとして、適応障害は単純な療養である程度回復してしまうことが挙げられます。

肝心なストレス対処をしなくとも、時間の経過で見かけ上は回復してしまうわけです。そして本人も周りも、「まあ大丈夫だろう」と考え、「なんとなく復職」をしてしまうのです。

「なんとなく復職」をしないために~療養中に対処したい2つのこととは?

「なんとなく復職」が危ういものであることが分かったところで、この章では、「なんとなく復職」を防ぐための2つの手段について述べていきます。

職場に対して待遇改善を求める

適応障害の原因をもたらしたのは職場です。ですから、復職するに当たっては、職場における自身の待遇の改善を求めることは有効な対処であると言えます。

もちろん、同じ待遇でも適応障害になる人とならない人がいますし、職場が百パーセント悪いとは一概に言えません。ですが、今後も同じ職場で働くのですから、職場に対ししかるべき待遇の改善を求めることは決して図々しい・恥ずかしい話ではありません。

長時間労働が原因ならば負荷の軽減や分散を、人間関係や仕事内容が原因ならば配置の転換を、と言ったように、原因別に職場に対してアプローチをしていきましょう。

自身のストレス対処能力を向上させる

職場に対するアプローチとともに、自分自身のストレス対処能力を向上させることをぜひ行ってください。職場によっては、百パーセント望んだ待遇改善がなされない場合もあります。そうした場合でも再発しないように、自分自身のストレス対処能力を高めることは非常に有効であると言えます。

何をどのように対処するか?具体的なアプローチの仕方を紹介

「なんとなく復職」を防ぐためには、職場、そして自分自身に対するにアプローチが必要だと述べました。この章では、その2つについて、更に具体的に掘り下げていきます。

職場に対するアプローチ

では早速、職場に対するアプローチの仕方から具体的に述べていきます。

    <職場に対して行う代表的な3つのアプローチ>

  • ①産業医・産業カウンセラーとの面談
  • ②更に上司を交えて面談
  • ③(復帰時)リワークプログラムへの参加

まず初めに、主治医の診察とは別に、職場の産業医・産業カウンセラーとの面談を行いましょう。主治医の診察と違って、産業医・産業カウンセラーは職場環境に対する知識を持っています。ですから、自分の症状に合わせた待遇改善のしかたについて有効なアドバイスをもらえます。

そして主治医・産業医・産業カウンセラーの見解や提言を元に、更に上司を交えて面談を行います。ここで言う上司は「仕事の分担や配置についての決定権を持つ者」を言います。実際の決定権を持つ人間を交えて面談を行うことによって、具体的な待遇改善をスムーズに行うことができます。

③については、少し聞き慣れない言葉かもしれませんので、簡単に説明します。

リワークプログラムとは、病気休職等で職場から長い間離れていた者が復帰する際に、スムーズに復帰できるようにリハビリ・ウォーミングアップを行うプログラムです。

中身についてはここでは具体的には触れませんが、継続して復帰用の支援施設に通い、グループワークや軽作業を行うといった、「疑似通勤」を行ったりするケースが代表的です。

各医療機関で開催されていますが、大きい職場では自前でリワークプログラムを開催していることもあります。元気を取り戻し、待遇改善の道筋も見えてきた、そろそろ復帰しようという大切な時期にぴったりのアプローチと言えるでしょう。

自分自身に対するアプローチ

続いて、自分自身に対するアプローチの仕方について述べていきます。

    <自身に対して行う代表的な3つのアプローチ>

  • ①カウンセリング(支持療法)
  • ②生活療法
  • ③認知行動療法

①、②については適応障害のほとんどのケースにおいて実施されるアプローチです。①については主治医やカウンセラーに、自分の悩みや辛さを打ち明け、理解・共感・支持を得ることで心の元気を取り戻すものです。まさにカウンセリングの基本と言えるアプローチです。

②については、日々の生活習慣を見直すことで、精神疾患に罹りにくい肉体を形成するためのアプローチです。代表的な処置は、規則正しい食事をする、適度な運動を行うなどです。

当たり前のことと言えばそれまでですが、適応障害などの精神疾患の場合、ベースとなる生活習慣が乱れていることで症状に拍車をかけたり、回復を遅めたりするケースが多いです。そのような事態を防ぐためには、シンプルながらも非常に有効なアプローチと言えるでしょう。

③の認知行動療法については、耳慣れない言葉かもしれません。これは簡単に言えば、自分の認知(ものごとのとらえ方)の癖や歪みを見つけ、より客観的かつ合理的な認知の仕方を学ぶことで、過度に自分を責めるような考え方から脱するためのアプローチです。

非常に効果的である反面、面談や書き物などのワークを継続して行う必要があります。病状によっては逆に辛くなってしまうこともありますので、実施に当たっては主治医とよく相談してください。また、病院によっては実施していないところも多いです。その場合は、専門の医療機関等を紹介してもらいましょう。

無事に復職できた!復職後にはここに気をつけたい

しかるべき待遇改善もなされ、自身のストレス対処能力も向上。満を持して復職しても、焦りや油断は禁物です。まず焦りという点ですが、復職後は待遇改善によって、仕事の負担が一時的に減っている場合が多いです。しかし当人は早く元通りに戻りたいと、つい無理をしてしまいがちです。

元の感覚を早く取り戻したい気持ちは理解できます。しかしながら、復職後しばらくは、残業や、遠方への出張は控えておきましょう。

また油断という点ですが、これは復帰後の通院(大抵の場合、復帰後もしばらくは通院します)や、リワークプログラムのフォローアップ(復帰後の再発・再休職を防ぐ補助的プログラム)に参加しない等の行動を指します。

万全な体制で復職しても、「念には念を」の精神を忘れず、自分をいたわるようにしてください。それは決して甘えなどではありません。

万が一復職に失敗したらどうする?元に戻るだけが「正解」ではない!

最後のしめくくりとして、この章では、復職に失敗した場合にどうすればよいかについて述べていきます。ここまできて失敗に触れるのは心苦しいですが、大切なことですから、ぜひ読んでみてください。

復職に「完全」はない

ここまで、「なんとなく復職」を止め、復職後の再発を防ぐための手段について説明してきましたが、それでも失敗することはあります。

この場合、再休職・再療養となり、また振り出しに戻ることとなります。当人にとってはとても辛い結果であり、精神的なダメージは1回目の休職時以上のものとなるでしょう。万が一再発してしまっても、自分を責めたり追い込んだりしてはいけません。

冷静になったら考えたい自分の「仕事観」

再療養を経て、冷静になったら、今度はより根本的なところについて、掘り下げて考えてみましょう。それは自分のもつ「仕事観」についてです。

自分は仕事に対して何を求めているのか。今の職場で求めるものは本当に得られるのか。もし、その根本が揺らいでいれば、どのような対策を講じても、土台がぐらついているわけですから、やがて崩れていきます。

その結果として、元の職場へ復職するのではなく、他の職場へ転職したり、退職したりする選択肢を選ぶことになっても、それは決して早合点や甘えではありません。

もちろん復職と比べて経済面等、現実的なリスクは大きい選択です。が、ここまで読んでくださった方が考えに考え抜いた結果であるならば、その選択は間違いではありません。心機一転、新天地へ向かって明るい一歩を進めていただきたいと思います。

まとめ

今回は「なんとなく復職」の防止をテーマに、適応障害からの復職を成功させるためのノウハウについて説明してきました。ただ、最後の章で触れたとおり、復職はどうしても失敗してしまうことがあります。敢えて失敗した場合について触れたのは、復職が常に最良かつ唯一の選択肢ではないということを伝えたかったからです。

復職はあくまで「手段」であり、「目的」ではありません。

自分が仕事に対して求めるものが、様々なものごとを考慮しても元の職場にある、元の職場で実現できる。この前提があって初めて、「復職」の意味が出てきますし、「復職という手段」を講じるわけです。

決してそれ自体が目的ではないのです。ですから、適応障害からの復職を考える際には、ぜひ復職後の未来を見据えてください。復職をゴールにしないでください。

遠い未来に、「あの時は適応障害で辛かったけど、やっぱり復職してよかった」、そう思えるような復職をしていただけることを、心から願うばかりです。

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